株式会社The Stadiumは6月25日「ジョホールバルの歓喜」JFA配信前夜対談 と題して、死闘の末、W杯初出場の重い扉を開けた日本代表MF、山口素弘氏と名波浩氏をお招きしてZOOMによるオンライン対談を行いました。26日に、日本サッカー協会(JFA)が、新型コロナウイルス感染拡大防止のために、活動ができない選手たち、関係者のためにジョホールバルの歓喜をダイジェスト版ではなくフルマッチで配信するのに合わせ、「勝手に」前夜祭を企画し予習して観戦に臨むという企画です。
山口さんは名古屋のクラブハウスから名古屋のスタッフの皆さんのご協力で、名波さんはご自宅から娘さんたち、やはりスタッフ皆さんのお力でオンライン対談が実現しましたが、あの夜から23年が経って、お2人と、しかもオンラインで対談する日が来るとは・・・。
お2人と中田英寿さんを加えた中盤「トライアングル」の繊細さ、精密さは、初のW杯に向かう日本代表の「看板」であり、生命線であり、最大の持ち味でもありました。2人のお話は今も変わらぬ鮮やかな記憶と再現力に満ち、選手それぞれにあの決戦と突破した連帯感や愛情が一層深まっているのかもしれません。名良橋晃さんもガラケーで飛び入り参加して下さったのも、素敵な特典でした。
名良橋さんへの2人のジョークや、名波さんが「延長の円陣で勝てると思っていたか?」という質問に「それどころじゃなかった。自分がPKを蹴るかどうか、順番考えて」と答えるユーモアには笑いました。また、山口さんが「同点に追いつくまで本当に冷静にクリアに試合を分析していたし、(同点に追いついた起点となった)ダエイのパスカットについて餌をまいて、食いつかせた」と明かし、名波さんが「トライアングルプラスワン、でキーちゃん(北澤豪選手)との動き方やスぺ–スの作り方を観て欲しい」と解説して下さるなど、個人、チーム戦術に至るまで本当に幅広く、また奥深いあっという間の2時間に、私が進行を忘れ聞き入ってしまいました。
26日にジョホールバルの歓喜をフルマッチ観ながら、参加して下さった皆さんにもたくさんの発見や感動があったと思います。ご参加頂いた皆さん、山口、名波、名良橋各氏、ご支援下さった関係者の皆さん、本当にありがとうございました。またこうした機会を作れるよう、企画を考えて参ります。増島みどり